狩猟免許(わな猟)を取って猟師デビューしました。
6月から里山の開拓を始めて、イノシシや鹿が畑を荒らしている地域というのはわかっていました。
八王子とはいえ集落は高齢化。狩猟をする人もいないみたいで、だったらやってみようかなと。
思い立ってから、実際に狩猟に出るまで最短コースできましたが、濃密な4ヶ月でした。
今シーズンで無事に獲物が捕れるのでしょうか?
狩りに出るまでの4ヶ月をまとめ
今年の狩猟免許試験はコロナの影響で受験が抽選制。
初っぱなからハードルが高めだったので、今年は落ちるのを覚悟で、流す気分で申し込みしてみました。
7/2 事前申請
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7/30 事前申請当選
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手続きに必要な書類の用意
1.狩猟免許申請書
2.写真
縦3.0センチメートル、横2.4センチメートルの写真
3.医師の診断書
4.住民票
5.狩猟免許申請書手数料
1件5,200円
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かかりつけ医に診断書を書いてもらう
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市役所を住民票を取りに行く
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証明写真を撮る
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立川の多摩環境事務所で申請
事前申請で希望した場所のみ申請(新宿にすればよかった)
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その場で受験票ゲット
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受験票のコピーを添付して、猟友会主催の事前講習会を申し込み
今年はコロナの影響で受験する人のみ参加可能
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9/13 事前講習会参加
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申し込みをすると【狩猟読本と例題集】がもらえます。
これがないと試験は合格できないでしょうね。
試験は午前中に筆記を行って、合格者のみ午後の適性検査と実技試験に。
筆記は無事に合格して、実技試験。
●6種類の罠判定
禁止猟具はダメというだけ。
使っていい猟具は名前まで言わないと減点。3種類なので楽勝でした。
●箱罠の設置。
こちらも事前講習会で教えてもらってので、カンタンでした。
・狩猟鳥獣判別
写真、絵などを短時間(数秒)みて、狩猟鳥獣か否か、狩猟鳥獣なら種類を回答する
イタチだけ間違えました(笑)
イタチ(オス)→狩猟可
イタチ(メス)→狩猟不可
出題されるのは、わな猟でとっていいものだけなので楽勝でした。
猟銃になると鳥の名前が出てくるので、これは2週間ぐらいの勉強じゃ無理だなと(笑)
普通だったら午後の試験は一人ずつやるので、夕方になってしまうみたいですが、コロナの影響で受験者数が制限されていたので、15時ぐらいには終わってしまいました。
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10/12 合格発表
東京都のホームページで発表されました。
数日後に免状が届きました。
これで狩猟していいという資格がもらえただけ。
ここから各都道府県ごとに【狩猟者登録】をして狩猟税を納めることで狩りに出られます。
個人でも申請できますが【損害賠償能力を証明するもの】
・一般社団法人大日本猟友会の共済事業の被共済者であることの証明書
・損害保険会社の被保険者であることの証明書
・上記に準ずる資金信用を有することの証明書
今回は狩猟研修会の関係もあって千葉県でも申請をしたかったのです。
これは猟友会に入るのがカンタン。他県の手続きも代行してもらえます。
狩猟者登録
1.狩猟者登録申請書
2.狩猟免状(免許)
3.損害賠償能力(3,000万円以上の保障が可能であること)を証明するもの
4.写真 ・・・2枚
5.登録手数料・狩猟税
わな・網猟の場合・・・8,200円
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猟友会に入会
初年度にキャップとベストがもらえます。
これを着てないと保険がおりないので必須です。
バッジと狩猟者登録証が届きました。これも猟に出るときは携帯しないといけません。
ハンターマップは禁猟区などがのっています。
狩猟免許っていくらかかったの?
狩猟免許試験5,200円
狩猟免許講習会10,000円
わな狩猟税8,200円
登録手数料1,800円
大日本猟友会会費2,300円
東京都猟友会会費5,000円
地区猟友会会費4,000円
代行手数料2,000円
計38,500円
猟友会は三部構成ですべてに会費を払うという、いわゆる利権ですね(笑)
入会と同時に共済保険も加入になるので、金額的には登山保険と同額ぐらいなので良心的。
それより狩猟税かな、、、
免許取ったけど、どうやって猟をしたらいいか問題→研修会に参加
これがネックなんですよね。
猟友会も支部によっては、新人研修とかやっているところもあるみたいですが、わたしが入った東京の支部はそういった活動もなし。
あとは猟友会経由でわな猟をしている人を紹介してもらって弟子入りとか。
ボクの場合、試験が終わったタイミングで、南房総市観光協会の研修プログラムの募集がありました。
罠の設置から解体、精肉、皮や骨の加工、調理まで講義してくれて、近くの民宿に泊まる権利もセットになっています。
わな猟免許取ったけど、実践する場がないという首都圏の新米ハンター、これから狩猟免許を取ってみたいという人に体験してもらおうという、まさにボクのためのような研修です(笑)
まとめ
受験まではカンタンですが、そこからどう実践していくかは、敷居が高いように感じました。
たまたまいい流れに乗れましたが、増え続けている鹿や猪をとって、少しでも農家さんの手助けになればと思います。
里山と出会って、命をいただく現場に首を突っ込むことになりました。
かわいそうという意見も承知してますが、スーパーで買うお肉も誰かに任せているわけですからね。
猪鍋目指してがんばります!