突然ですが、最近“すっぱい”モノを摂っていますか?
最近、慢性疲労・副腎疲労や、鉄板が入っているような異常な肩こりの患者さんに『クエン酸』を摂るようにすすめているんですが、これがかなり好成績な結果を出しています。
改めてクエン酸のことを調べていたら、『お酢』にたどり着いて、これがまた結構いろんなモノが出てるんですよ。
なので今回は疲労回復、肩こり、肝臓病の改善と万能の神薬・クエン酸とオススメのお酢の話。
パッと読むための見出し
そもそもクエン酸とは?
梅干し、レモン、お酢に含まれている“すっぱい”成分の正体が『クエン酸』。
健康な人の体液は弱アルカリ性ですが、ブドウ糖が体内にたまって、乳酸が増えると体液は酸性に傾きます。これを『身体の酸化』というわけですね。
WHOに登録されている約1500の食品、薬品成分表の中で弱アルカリ性にできるのは、クエン酸だけ。
すっぱいモノは苦手だから・・・あまり摂らずにいると、他に代替がないので、身体はドンドン酸化していくわけですね。
クエン酸の3大効果
その1 疲労回復
疲労の原因は乳酸といわれてます。
最近は乳酸はエネルギーになっているから疲労の素ではない、乳酸は悪ではないという説もあります。
乳酸をエネルギーに変えるには、条件があるんです。
細胞のミトコンドリアの中で、クエン酸回路が摂取された食べ物を効率よくエネルギーに変える働きをしています。
このクエン酸回路で主要な働きをする代表格が、ビタミンB1とクエン酸です。
乳酸の蓄積が疲労の素ではなく、乳酸がエネルギーに変換されないと疲労の素になるって感じですね。
クエン酸不足だと、乳酸が筋肉に蓄積されて、コリやだるさとなる。
クエン酸や酢酸には、乳酸を水と炭酸ガスに分解して身体の外へ出す働きがあります。
その2『血液サラサラ血流改善』
いわゆる血液の酸性値(ph値)が酸性に傾いている状態を“血液がドロドロ”と表現します。
血液が弱アルカリ性だと、サラサラして、新陳代謝が促されるというわけです。
その3『ミネラルの吸収促進(キレート作用)』
クエン酸には、カルシウム・鉄分・ビタミンなど、身体に吸収されにくいミネラルを、身体に吸収されやすい形に変える吸収を促進する“キレート作用”があります。
食品やサプリも、吸収されていなかったら意味がないですよね。
※血流改善とキレート作用はポッカコーポレーションの研究より
疲れたときに飲んでおきたい老舗の『お酢』3選
普通に梅干しやクエン酸水でもいいんですが、あえて『お酢』をオススメしたい。お酢だけに(笑)
飲むお酢は各社出しているんだけど、砂糖を入れていたり、なにかと飲みやすく添加されている。そこで老舗お酢メーカーを3つ選んでみた。
その1『内堀醸造のデザートビネガーシリーズ』
創業139年・岐阜と長野に工場を持つ内堀醸造の別会社であるオークスハート社が出している、飲めるお酢デザートビネガーのシリーズ。
ブルーベリー&ローズヒップ・ふじ林檎・瀬戸内レモン・南高梅・ざくろ・フルーティぶどう・フルーティ生姜・ジュニパーベリー・爽やかオレンジ・ジャスミン・ライチ・パイナップル・黒酢と果実・・・・
お酢にできそうな果実は、次々チャレンジしている姿勢がよいです。
さらに果汁のみで、砂糖などは添加してません。
その2『山二造酢のデーツ酢』
創業128年・三重県の山二造酢も、飲めるお酢シリーズでグイグイ攻め込んでいます。
ライチ・マスカット・グレープフルーツ・りんご・いちごなど、12種類の果実酢をだしている。
中でも、「聖なる神秘の果実」と称されるデーツを使ったデーツ酢は疲れたときに飲んでみたい。
しかも100リットルからオリジナルの酢をOEM製造している革新派!
その3『カネショウの樽熟りんご酢』
創業103年・青森のカネショウがつくる『樽熟りんご酢』は青森県産の完熟りんごを『すり下ろし』、もろみ発酵させた後に、120日以上も長期熟成させたモノ。
これはわたしも買いました。
5倍ぐらいに薄めると、グイグイ飲めてしまう。
クエン酸水健康法
クエン酸の効果は約2時間といわれてます。一度に沢山飲むより、少ない量でも飲む回数を増やすことがポイント。
1日3回以上、こまめに取る必要があるんですね。
【クエン酸水の作り方】
・水250ml
・クエン酸小さじ1/2(2g)
クエン酸はドラッグストアなどで、500g1500円程度で販売されています。
ペットボトルで多めに作って、飲んでも良いですね。
飲みにくい方は、オリゴ糖を混ぜると良いかも。
クエン酸水の注意点
1.空腹時は避ける
あまり空腹時に飲むと、胃に負担を掛けます。キリキリ痛みが出やすいので、完全な空腹時は避ける。
2.虫歯になりやすい?
酸がエナメル質を溶かして、虫歯になりやすいともいわれてます。飲んだあとは口をゆすいだ方がよいでしょう。
基本的に薄めていれば問題ないですが、唾液の分泌など、体質にもよります。
さいごに
酢は、米(果汁)と麹でお酒を造って、酒に酢酸菌を混ぜることで、酢になります。
微生物の力を借りた、キングオブ発酵食品。
なかなか症状が寛解しない方、慢性疲労で体質改善したい方、ぜひ積極的にすっぱいモノを摂ってみてくださいね。