発酵のことを改めて調べていて、酒造り(どぶろく)って超カンタンに作れるのかと。
数日で発酵、アルコール化するんだから、そりゃ腸内でも発酵して、それを吸収してからのアセトアルデヒドの自家中毒が増えているわけだわ。
パッと読むための見出し
この記事のまとめ
- どこにいってもよくならない各種の慢性症が増えている
- 同時に肝臓が硬い・重い・停滞している人が増えている
- 肝臓は栄養素を貯蔵・排泄・解毒を行う「人体の科学工場」
- アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され排泄される
- アセトアルデヒドは脂肪の分解も抑制して、肝細胞内に中性脂肪がたまり、脂肪肝になる
- 糖類(穀物・お酒の原料になるもの)と動物性たんぱく質を同時に摂ると体内発酵する
- 小麦の取り過ぎなどによるカンジタ菌の繁殖
- 日本人は遺伝的にアセトアルデヒド分解酵素が少ない人種・慢性症・中毒
- 口内の細菌環境の悪化が追い打ちをかけている
カンジダ菌は「アセトアルデヒド」を作り出す
肝臓と体調
最近、少食の人以外は、どんな症状でも確実に肝臓がやられている人が多いですよね。
くる人くる人、肝臓が硬い・重い・停滞している。
日本人間ドック学会の調査によると、肝機能異常を抱えている人は年々増加傾向。30年前と比べ約3倍にまで拡大しているそうです。
肝臓が〜と説明しても『お酒は飲みません、検査では異常ありません』といわれるのですが、それだけじゃないんですよね。
そもそも血液検査の肝機能数値はかなり高めに設定されているので、機能低下ぐらいだと、検査には引っかからないけど、なんだか不調という方が多いです。
病気ではないけど、元気ではない。
わたしは20代の頃にツブ貝を食べてA型肝炎で1ヶ月入院したことがあります。
黄疸も出て、GOTも11〜40が正常値ですが、500以上でした。
肝臓一つで、こんなに全身に症状が出るのかと思い知ったわけです。
ここまでいかなくても、機能低下でもいろんな症状をだしますよね。
特に有害物質アセトアルデヒドの問題が多いです(後述)。
そもそも肝臓って?
肝臓は右の肋骨内部にあって、臓器の中では最大の約1.2~1.5kgあります。
肝臓は500種類以上の化学合成をしていて、2000種類以上の消化酵素をもつ「人体の科学工場」と呼ばれます。
アルコール分解酵素は、2000の1つにすぎないんですね。
腸から吸収された物質(栄養や毒素などすべて)は、いったん肝臓で処理されます。
主な働きは、
●栄養素の代謝(新しい栄養素を体に取り入れ、老廃物を排泄)。
●摂取した栄養素を貯蔵し、必要に応じて血液中に放出、体内に供給する。
●脂質の消化を助ける胆汁を産生する。
●解毒作用(アルコールや薬剤を分解、またタンパク質が分解されるときに発生するアンモニアなどの有害物質を分解する)。
昔、とある科学者が人工肝臓の設計図を作って、同じ機能を持たせるのにビル1棟くらいの大きさになったそうです。
さらに肝臓は約1.2~1.5kgもの臓器なので、姿勢を支える役目もしています。
例えば、右の背中が痛むとか、肝臓が支えないので、反対の左肩が凝って姿勢を支えるとか。
上からの重みに耐えられるような形をしてますよね?
お酒を飲まなくても肝臓が機能低下?!
お酒を飲まなくても、酸化した油や甘いお菓子、小麦粉などをたくさん食べる人は要注意。
肝臓は食品の栄養(物質)をエネルギーに変えようと必死で働くため、疲労して肝機能が低下することがあります。
肝機能が低下すると、糖や脂肪の代謝がスムーズに行えなくなり「高血糖」や「脂質異常」に。
本来は、肝臓というのは高性能・高機能でありながらコンパクトにまとまって、非常に強い臓器。
例えば、朝方まで酒を飲んだとします。
肝臓は文句もいわず、アルコール分解作業を黙々と続けるのです。
深夜の食事もそうです。
寝ている間に黙々と栄養の分解をします。
半分くらい切られてなくなっても再生します。
生肝移植。健康な人の肝臓の一部を切り取って、肝臓の悪い人の身体に移植するわけですが、移植を受けた側の人も1ヶ月もすれば元気になって、肝臓も元の大きさに戻っていきます。
万能で唯一の解毒機関だからこそ、機能低下でも大変ことに。
自覚症状が出たときには、相当悪くなっているということです。
発酵と腐敗
発酵とは「微生物が有機物を分解して変化させること(広義)」。
関わっている菌によって、プロセスは同じですが、人にとって有用なモノを発酵、毒になるモノを腐敗といいます。
お酒も後述の通り、水と米だけで麹菌が分解してアルコールになるわけです。
アルコールと肝臓とアセトアルデヒド
肝臓に運ばれたアルコールは第一次代謝産物「アセトアルデヒド」に分解され、最終的に水と炭酸ガスになって排泄されます。
スゴくないですか。あのアルコールが水と炭酸ガスになるんですよ。
このアセトアルデヒドが猛毒で有害物質。
血中濃度が10μM以上に上昇すると、顔面紅潮(顔面発赤)、頭痛、悪心(嘔気)、嘔吐などの、中毒症状が現れる。
深酒や二日酔いの気持ち悪さはアセトアルデヒドなんです。
アセトアルデヒドは脂肪の分解も抑制して、肝細胞内に中性脂肪がたまり、脂肪肝になるわけですね。
日本人は遺伝的にアセトアルデヒド分解酵素が少ない人種といわれています。
体内発酵とアルコール
体内発酵は食べ合わせがポイントなんです。
糖類(穀物・お酒の原料になるもの)と動物性たんぱく質を同時に摂ると、発酵します。
ご飯と焼肉。ハンバーガー。惣菜パン。パスタとステーキ・・・
日本人の腸は長く、糖質が長く腸にとどまり、発酵を起こし、アルコールが発生します。
便秘といった腸自体の流動性も関係しますね。
腸内の腐敗が進むと便やおならの臭いがクサくなります。これらは窒素残留物が引き起こしています。
インドール、スカトール、フェノルアミン、硫化水素などです。これらは毒性アミノともいいます
腸内は37度ぐらいなので、真夏の炎天下のゴミ捨て場をイメージしていただければわかりますよね。
カンジタとアセトアルデヒド
もう1つ肝臓に追い打ちをかけるのが、小麦の取り過ぎなどによるカンジタ菌の繁殖です。
カンジタというと性病?と思われるかも知れません。カンジダ属は真菌(カビの一種)。カンジダ菌はだれにでも住み着いている常在菌の一種です。免疫力が低下して、増えすぎて症状化したのが性器カンジタ症です。
生殖器だけでなく、口腔、食道、胃、腸、皮膚、膀胱、尿路、肺、気管、気管支、肝臓、腎臓、心臓、脾臓、膵臓、脳、前立腺など、いろいろな場所に増えます。
カンジダ菌が作り出すマイコトキシン(トキシンは毒)が「アセトアルデヒド」なんです。
なぜ、カンジダ菌はマイコトキシン「アセトアルデヒド」を作るのか?
カンジダ菌が「生きるのびる」ための防衛機能。
カンジダ菌といえども生物。生きるためには細菌、ウィルス、寄生虫、そして人間から身を守ることを考えなければ種を保存するために生きるのびることができません。カンジダ菌はマイコトキシンという強い毒素を自ら作り出すことによって、これらの外敵から自分を守っているんですね。
マイコトキシンには300種類以上も存在します。みなさんに馴染みのある「ペニシリン」という抗生物質があります。ペニシリンもマイコトキシンの1つです。発見から90年で多くの感染症から命を救ってますよね。
負のループで慢性症状に
日本人は遺伝的にアセトアルデヒド分解酵素が少ない人種なんです。
砂糖や甘いもの、小麦(グルテン)を常食=カンジダ菌のエサ
↓
腸でカンジタ繁殖
↓
アセトアルデヒド
↓
便秘で排泄が遅い
↓
腸内発酵アルコール
↓
肝臓でアセトアルデヒド発生
↓
腸と肝臓にトラブル
↓
さらにアセトアルデヒドにより
心臓に負担
↓
慢性症状
↓
エネルギー不足により、手っ取り早い糖が欲しくなる(依存)
↓
砂糖や甘いもの、小麦(グルテン)を常食=カンジダ菌のエサ
↓
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口内細菌と発酵
口噛み酒という古来の酒造りがあります。
米、イモ、トウモロコシなどの穀類を口の中で噛むと、穀類のデンプン質が唾液中のアミラーゼで分解されて糖質となり、それを吐き出し溜めておくと、自然の酵母が働いて発酵し出来たものです。
口噛み酒も、若い女性がやると発酵して、男性がすると腐敗するという(笑)
穀類を「口噛み」すると、唾液中のアミラーゼが働きますが、同時に口腔内の常在菌群を練り込むことになります。生まれたときに、母親から正常な常在菌群を受け継いで以来、大病を患うことなく育った若い女性の口内には、最も混ざり気のない健康な細菌集団が存在します。
美味しいお酒の条件は「雑味がない」「雑味にあまり癖がない」のがポイント。
雑味は、お酒の成分に混ざり気、特に不必要にアミノ酸の種類が多いことが影響します。このアミノ酸は微生物によって造られるので、細菌の種類が不必要に多いと、不必要にアミノ酸が増え、出来たお酒は雑味が増してまずくなります。
お酒を早朝3時、4時に仕込むのはよけいな菌が入らないようにするため。
唾液の出が悪い、口腔内の細菌バランスが悪い、ドライマウス、口が臭い・・・こういう方も増えていますよね。
口内細菌のバランスも悪いと、腸内で腐敗になるわけです・・・
サプリや肝臓水解物はどうなの?
このような現代の状況で、肝機能を底上げするために、
ウコンやシジミのサプリ
ブロッコリースプラウト由来の『スルフォラファン』サプリ
牛や豚の肝臓をエキスにした肝臓水解物(ヘパリーゼなど)
などがサプリや薬があります。
そもそもそうなってしまった生活習慣に問題があるわけです。
それを身体が教えてくれたわけですが、対処の仕方をちがえると問題のすり替え、先送りをしただけ。
好きなモノを好きなだけ食べて、臓器が弱ったら、そこだけを補う。。。確かに肝機能の数値は回復します。肝臓に負担がかかったということは、消化器全体にも負担がかかっています。
サプリや薬で数値だけを回復させて、よしよしこれでまた好きに食べられるぞと、さらに消化器に負担を与える。行く末が肝臓ガンで亡くなる予定が、胃がんや大腸ガンに代わるだけですよね。
良い悪いではないですが、自己責任ですね。
たくさん食べて、たくさん身体を壊して、たくさん治して、たくさんお金を使う。
資本主義の社会では経済がまわるので、これが正解なのでしょう。
1億人いれば、1食あたり500円としても500億。相当な経済ですよね。
厚●労●省も医療費削減と言いつつも、いまだに1日3食を推奨しているのは経済のため。医療費減らしたいなら、食べる回数を減らしたらいいだけです。研究助成をして、研究したら、すぐにエビデンス的な裏付けもとれるはずです。わかっていても反発が多くてやらないという矛盾。もう国や企業を当てにするのではなく、自分で自分の身を守らないといけない状況です。
身体を壊して、足るを知る。
足るを知るには、やりすぎたりやらなすぎたり、経験することが大事です。
食欲もお金も物欲も足るを知らなければ、いつも心が満足しません。 いわば万年ノイローゼ状態です。
充足感がない負の状態は、新たな病を呼び寄せます。
幸せは、毎日目の前にあるのに、いつまでも無い無い無いと大騒ぎ。
余命幾ばくもなく、病院のベッドの上で足るを知ったところで、残された時間は少ないです。
後悔をしても、それは自分が選択した結果。
あなたの人生なので好きなしたらいいんです。
さて、どちらの人生を選びますか?
自宅での肝臓ケア
肝臓が疲労すると、とにかく身体がダルくなります。
二日酔いを経験した人なら、同じ感じです。抜けてくると、とてもスッキリしますよね?
カンタンな方法としては、肝臓を温めることです。
貼るカイロや電気カイロを使ってもいいです。
場所は右胸の下、肋骨とお腹の間(骨とお腹のお肉の境目)です。
正面もいいですが、側面、背中側でも効果的です。
肝臓を温めることによって、肝臓の血流量が増えて肝機能が高まり解毒作用が高まり、アセトアルデヒドの分解を促進させます。
当院での試み
肝臓の解毒機能の向上とアセトアルデヒドの害を減らす目的にまずは治療を進めていきます。
※肝臓の機能が低下(アセトアルデヒドが充満)すると、疲労感、倦怠感、頭重感、不眠症、化学物質過敏症、アレルギー、ウイルス感染、ホルモンバランスの崩れ、子宮内膜症、子宮筋腫、更年期障害、免疫力低下、自己免疫疾患、悪性腫瘍などの症状につながります。
腸から取り込んだ物質(栄養や毒素)は『門脈』という血管ルートで肝臓に運ばれて処理されるために、肝臓はがんばって処理をします。そのために、うっ血したような、停滞感があります。
当院の整体では、まず肝臓の機能を戻して、毒素が外に出やすくするため(解毒処理)の整体施術をします。
次に腸の癒着や、腸が回復しやすくなるような施術をします。
やさしく心地よい刺激が肝臓には効果的なんです。
・乳製品(ヨーグルト・チーズや乳酸菌飲料を含む) ・グルテンフリー・小麦、大麦、ライ麦(パンや麺)除去 ・甘いもの(砂糖・人工甘味料) ・アルコール ・カフェイン飲料 ・大豆製品 以上を控えましょう。
特にグルテンフリー・カゼインフリー=「GFCF」は効果的です。
・発酵野菜(漬け物)、生野菜、質の良い脂質(必須脂肪酸)をしっかり摂りましょう。
なかなかよくならない不調がありましたら、お気軽にお電話ください。
わたしと一緒に身体をよくしていきましょう!(^_^)