コミュニケーションスキル(コミスキ)について書きたいと思います。
手技療法家は意外とコミュニケーションが苦手な人が多い。
患者さんでもコミュニケーションが苦手で、それがストレスになっている人がいますよね。
ウソかと思うかもしれないが、コミュニケーションをしたくないから、施術時間を短くしている・・・という先生を何人か知っています。
苦手は克服できるけど、拒絶(人間に対して無関心)はタチが悪いですな(笑)
うちは短時間でもがっつりコミュニケーションしてるのでご安心を(笑)
製造業とか物言わぬモノを相手にしている職人でさえもテクニックだけで仕事しているようにみえても、その時の状態をよくみて感じて、物とも対話をしている。
最近の職人はその技術を売るためにコミスキが必要とされている時代。
まぁ仕事の取り組み方・方針の違いなんでしょうけどね。
歯医者さんとか、1000円カット理容師さんとかみててもそうですよね。
ただ治すだけ、ただ切るだけの人もいます。
ただ黙々とやるべきコトのみやる。
仕事としてはそれもアリですが、この仕事は自分と同じ人間相手の仕事。物を扱うように、テクニックの向上ばかりに熱心になっていても、いい仕事ができるとは思わない。ましてや肩こり・腰痛ぐらいだけなら、手技療法家を名乗らず、会話もしないでマッサージでいいじゃんと思う(笑)
多彩な人間の状態に柔軟に対応するには、自分と相手との状態をよく把握しなければ無理なので、コミュニケーションは避けては通れない道。それも言語だけではなく、非言語のコミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)も重要になってくる。
かくゆうわたしもコミスキはド下手でした。苦手意識はなかったけど、空回りはよくしていた(笑)
しかも、親譲りのドモリぐせがあり、なかなか伝わりにくい(笑)
伝えたいことがあって、ちょっと緊張するとドモル。
駆け出しの頃に患者さんへの説明とかうまくなりたくて、コミスキについては、いろいろ勉強した時期もありました。
それでもめげずに数多くの失敗を経験して、同じ話でもより効果的に相手に伝える話し方に変わった。あるとき先輩から、小学生でもわかるように説明しろ、といわれたことがあります。今は5歳児にもわかるように、たとえ話をまじえての説明を心がけています。
コミュニケーションは双方向で理解できて、初めて成立している。自分の意見を通すにしても、相手の理解がないと不満が残る。
ただ、バランスはむずかしいですよね。
熱意だけでナニかを伝えようとすると、
『ナニこの人、怒ってるの? 一人で熱くなっちゃって』
と思われます(笑)
相手のことを思えば思うほど、想いは空回り(笑)
これぐらいの説明ならわかってくれるだろう、と勝手に決めていると、実はまったく伝わってなかったとか(笑)
コミュニケーション能力を向上させるには基本を知ること。
1、自分を知る
2、相手を知る
3、自分と相手との違いを知り、違いを認める
まず、自分はどんなことをされるとうれしいのか? 悲しいのか?
相手はどんなことをされるとうれしいのか? 悲しいのか?
なるほど、
自分はたいしたことないことでも、相手はこれでうれしいのか。
自分はこれでうれしいことでも、相手はたいしたことないのか。
差を知る。
人間という存在への、絶対的な興味がなければ成立しないと思う。骨や筋肉、症状といった物への興味では疲れるだけ。すぐに飽きてしまうので、セミナーオタクになって、いろんなテクニックで実験をするようになる(笑)
相手が同じ人間でも、自分の状態によって変わってくるのがコミュニケーション。だから、飽きることもない。興味があることは、たとえイヤなことがあっても、ストレスに感じることや疲れることはない。
孫子の兵法書にも
敵を知り、己れを知れば、百戦あやうからず。
敵を知らずして、己れを知れば、一勝一負す。
敵を知らず、己れを知らざれば、戦うごとに必ずあやうし。
とありますよね。
最近読んだモノに、端的にハッとさせられたことが書いてあったので、記録しておきますね。
コミュニケーション能力に優れた人は、
「意欲×体験」というものがあるということです。
自分が仕事を通じて成長したい、人のために役立ちたい、
もっと知りたい、学びたいという意欲、
そして、行動・実践で体験をしています。
このような意欲を持って、多くの体験をした結果、
コミュニケーション能力が優れてくるのだと思います。
毎日を<意欲を持って生きている人>と
<体験を積んで生きている人>には、
素晴らしい魅力とコミュニケーション能力が
自然と与えられるのです。
テクニックではありません。生き方なのです。