従来の考えでは、脂肪はエネルギーと熱に変換されて消えてしまうと考えられていました。
最近の研究によると我々の体脂肪がエネルギーへ変換された後、およそ84%が二酸化炭素として肺を通り口から排出され、16%が水として排出されていることがわかったそうです。
汗、便、尿。忘れがちな、呼吸(肺)も排泄器官
身体に溜まった毒物を積極的に排出して、身体を掃除する考えがデトックス(解毒)。
汗をたっぷりかいて、白湯を飲んでオシッコを出して、体操やお茶で便通をよくする。
よくある話ですよね。
ここで忘れがちなのが呼吸も排泄器官だということ。
空気を取り込んで、老廃物である二酸化炭素を排出してます。
生きている限り、呼吸は止まらずに続いてますが、計算するとかなりの回数なんです。
1分間に12~20回の頻度、1日に25920回(18回で計算)
1回にペットボトル1本分の空気が出入りして、1日に1万2960リットル。200リットルのドラム缶65本分!
重さにすると、1日に16.8kgの空気を吸っているんです!!
食事の量は、水分と食べ物で3kgってところでしょうか。
脳は酸素食い
この取り込んだ酸素を一番使っているのが『脳』
約25%もの酸素を消費してます。
呼吸が浅いだけでも問題が起こります。
必要な酸素が足りず、老廃物である二酸化炭素が外に出ない。
逆に呼吸を整えるだけでも、いろんな問題が解決されます。
いかに呼吸が大切かわかりますよね?
とにかく思いっきり吐いて改善してみよう
深呼吸というと、ほとんどの人は吸おうとしてませんか?
いきなり腹式呼吸をしてませんか?
呼吸は肺呼吸が大事。
呼吸は、スーハーではなく、字のごとく、ハースー。
吐くのが先で、吸うのは自動的に行われるんです。
スポンジのように、ぎゅぅぅうっと絞ることで、吸えるようになります。
カンタンなエクササイズとしては、口をすぼめて(う、の口)、ふーーーーっともうダメだ、これ以上は吐けないという限界まで息を吐いてみる。
身体の中から、いろんなモノを絞り出すようにイメージしながら(笑)
ふぅぅぅーーー・・・ふぅー・・・・ふぅーー・・・んぱぁっ!と自動的に息が入って吸えるコトを気がつけるはずです。
ぜひお試しあれ。
そんで今回の研究はこちら
人間は炭水化物やタンパク質を摂取した時、その一部を脂肪という形で体内に温存する。ここでいう脂肪とは「トリアシルグリセロール(トリグリセリド)」であり、炭素・水素・酸素のたった三つの元素から構成されている。
私達はエネルギーを必要とする時、トリアシルグリセロールを使用するのだが、この時トリアシルグリセロールは酸化され、構成する元素群に分解されながらエネルギー源となる、
良く「脂肪を燃やす」というが、この「燃やす」という言葉はトリアシルグリセロールの酸化により、その構成する物質を分解する行為の事を指す。その際、副産物として生成されるのが二酸化炭素と水である。
「例えば人が10キロの脂肪を燃やしたいとすると、その人は酸化に必要なおよそ29キロの酸素を吸い込まなければならない。その結果として生成されるのは28キロの二酸化炭素と11キロの水です」と今回研究を行ったオーストラリア・ニューサウスウェールズ大学の研究チームのメンバーは語る。
「こういった生物学はもはや私達の世界では常識となっています。しかし不思議な事に、これまで誰一人としてエネルギーの行く末についての計算を行った者がいなかったのです。実際私達も計算してみて驚きましたが、全て合点の行く計算だと思っています」。”メディカル・ジャーナル・オブ・BMJ”に掲載された今回の論文の著者であるルーベン・マーマンとアンドリュー・ブラウン氏は語る。
「この結果は、体重減少の際に発生した廃棄物の大部分は肺から排出されている事を裏付けています。肺が脂肪の主要な排泄器官なのです。更に、残り16%の水は恐らく尿・便・汗・吐息・涙などの方法で対外へと排出されているのです。」と二人は語る。
また、彼等が今回発表した論文には人体の脂肪燃焼のキャパシティについても驚きの結果を出している。例えば、通常男性(およそ70キロ)の男性は一呼吸でおよそ8.9ミリグラムの二酸化炭素を体外へと排出しているが、軽い運動をした場合であればこの数値は跳ね上がり1日200グラムになるという。
やはり脂肪燃焼で大事なのは「炭水化物摂取量を減らす」、もしくは、「二酸化炭素の排出量を増やす」という事のようだ。
引用http://karapaia.livedoor.biz/archives/52182412.html
原文http://www.livescience.com/49157-how-fat-is-lost-body.html