松田俊輔施術の考えシリーズ その2です。
パッと読むための見出し
痛みや人生は浮き沈みがあるのが当たり前。
生きていると、常にいい状態であるというのは幻想というのがみえてきます。
なぜかといえば、自然界にある様々リズムに、人の身体は対応し、調和しようと、もろにその影響を受けています。
身体は自然の一部であり、自然界(宇宙)の縮図ともいえます。
緊張⇔弛緩 膨張⇔収縮(大気・肺・心臓・脳脊髄液)
干潮⇔満潮 昼⇔夜 作用⇔反作用
上がりきったら落ちる⇔落ちきったら上がる
覚醒⇔睡眠 呼息⇔吸息
音波・電磁波(色・光)・脳波・・・
あらゆるリズムに影響されています。
常に100点でいるのは、逆に苦しく大変なコト
例えジッとしていても、実は変動しているのが当たり前。
さらに身体のコトだけではなく、仕事・家事・育児とやるべきコトがある中で、常に身体が100点でいるのは、逆に苦しく大変なコトです。
例えば、学校のテストでどの科目も100点を取り続けるというのは、可能ではありますが、苦しいですよね?
不調になってしまって、自分ではどうしようもなくて整体院に駆け込んでこられる方というのは、日々がんばりすぎている人たちが多いです。
『60点で合格、理想は80点』という考え方
『60点で合格、理想は80点』の話をすると、セルフケアもがんばってやりすぎで痛めることもありません。
実は臨床経験的にも『60点で合格、理想は80点』と考え方でいると回復も驚くほど早く、少々の痛みがあっても気楽になれ、施術を受けしなくても寝たら回復してしまったりして、毎日を楽しく過ごしていけるのです。
ボクの施術自体も『60点』あたりで終わるように心がけています。
患者さんとしたら、せっかくお金を払っているんだから、100点の施術をして欲しいと思いますよね?
出し惜しみや治らない言い訳をしているわけではなく(苦笑)
術者の力量だけで、施術後のピークを100点にしてしまうと、そこから下がるだけになるので、戻るのも早いのです。身体の回復反応がでたぐらい、身体の回復力の邪魔をしない刺激量である60点ぐらいで終わりにできると、帰った後もドンドン身体の自然な反応でよくなっていきます。
家に帰って、一晩寝た後に『あれ?なんか楽だ!』そんな施術結果が理想です。
余白・余韻・間・そんな粋な整体をめざしてますが、お金をもらってやっていることなので、ある程度はリクエストに応えなきゃいけないので、まだまだやりすぎちゃったりしますねm(__)m
脳神経的にも、刺激を感じてから、48~72時間は脳は身体を変化させ続けるという実験結果もあります(筋トレの超回復理論も同じですよね)。
誤解しないで欲しいのは『60点で我慢しなさいね』ということではないのです。
ポイントは60点回復したことに、どれだけ喜びを感じられるか?ということ。
100点主義の人は、60点でも、80点でも不満、99点でも『まだ痛い、まだ治っていない』と不満を感じ続けてしまい、不満を口にすることで『不満がある人』というセルフイメージもできあがり、なかなか回復できない状態になってしまいます。
学校でも会社でも100点を目指すように教育を受けて、ついついがんばってしまうのかもしれません。
身体をよくしようと思うなら、まずは『60点で合格、理想は80点。』という視点をもっていただけたら、どんなことにでも、毎日を楽しく過ごしていける感覚が身についてきます。
昔から『腹八分目に医者いらず、腹六分目に老い知らず』といいますよね(^_^)/
ほどほど、適当、いい・加減がちょうどいいんですよね。
『健康のためだったら死ねる!』『健康のコトを考えて、実践しているときが、人生で一番楽しい!』そんな健康マニアな人を否定するわけではないですが・・・m(__)m そういう方は整体院にはこないほど高得点をマークしているはずなので(笑)
どうしたら、毎日を楽しく過ごしていけるのか?
一人一人と、毎日対話を繰り返して、一緒に探しています(^_^)/
つづく