仕事について・橘いずみさんの日記から

何度も何度も繰り返し読んでいて、ステキなコトバも沢山あり、とっても大好きな文章なので、全文引用させてもらいました(謝)

音楽アーティスト・榊いずみさん(旧姓・橘いずみさん)の日記です。

今だから話せますが、数年前某所で○○を習っていたときに、偶然ご一緒させていただきました(しかも、榊さんのライヴに行った翌日です←ツイてる男・笑)。

一流のプロはこうやってみんなが見てないところで調整しているのかぁとビックリしたことがあります。ミーハー丸出しで声をかけたら、笑顔で挨拶してくれました(,,゚Д゚)
わたしは、音楽をやることをよく、仕事という言葉であらわす。
そもそも仕事って、なんだろう?
自分の力を何かのために使って、その力を与えたことで、生きるために必要なお金を得る仕組み。
お金が絡むことを声高にすることは、どこか恥ずかしいようなセコいような気分になるけれど、お金に罪はない。お金を持つことで、人の心が傲慢になったり、争いが生じたりすることが、お金に対してのレッテルになったりしてるんだろうな。それを持つ人のせい。
お金のことを否定すると、それに代えた自分のエネルギーも否定することになってしまうことになる気がする。生きることを否定する。
だから、仕事って言い方は、とても神聖なもんだと思ってる。

自分ってなんだろう?
天職ってなんだろう?
ここじゃないどこかって、どこなんだろう?

そんなものはない、と思う。

歌うことが、クラスメートより少し上手で、ラッキーなことに今までそんな気分で続けて来れた。とくに困り果てたこともなく、どちらかというと楽しくやってこれた。人を集める仕事というだけで、うらやましがられたりするけれど、実際のところ、華やかでも何でもない。
自分の心を表現するのに、一番早く、一番近い形に表現できるようになった。

でも他に自分に合ったことはあるんじゃないか、とふと思ったりする。

社会の中で求められて、自分の出来ることをやって、その一部になる。
それは好きか嫌いかにかかわらず、世の中が与えてくれた天職なんではないかと思う。

求められなくなったり、続ける事がどうしても困難になったりしたら、わたしの役目は形を代えるんだろうな、と思う。

本当の自分なんて、今の瞬間の、今の自分以外はどこにもいない。
遠くの街にも、雑誌の中にも、思い描いた遠い夢の中にも。

今の自分を受け入れて、それをいかすこと。
それが、あなただと思う。

橘いずみさん 2004年06月26日(土)  急に書きたくなったこと。より

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