深夜1時、真っ暗な林道の入口でカーナビの表示は『目的地まで20km』・・・それもそのはず、日本一標高の高い峠(標高2,360m)に向かっているんだから・・・
前日はいつもより登山口まで距離があるから早めに出ようと、早寝をがんばるけど、目が冴えてしまって、全然寝られない・・・
準備も出来ているし、前日入りで仮眠して登ろうと、カーシェアの予約を変更。
夜道を走ってきたはいいけど、後悔先に立たず、大弛峠をなめていた(笑)
鹿は5頭ぐらい、タヌキだか小動物多数・・・真夜中の林道を無事に抜けた先には、近年では最高の星空が待っていた。
仮眠をして、日の出とともに登ってきた。
パッと読むための見出し
金峰山について
☆駐車場・大弛峠駐車場
朝2:00頃に駐車場に到着。
この時間でも満車に近い・・・みんなどこで泊まっているの?(笑) テン泊か小屋泊の人もいるかな。
林道に路駐もできます。
☆コース
大弛峠→朝日峠→朝日岳→金峰山(ピストン)
山行: 5時間38分
合計距離: 8.65km
最高点の標高: 2573m
最低点の標高: 2354m
累積標高(上り): 456m
累積標高(下り): 448m
金峰山登山
仮眠明けに写真撮ろうと思ったら、あれよあれよと夜明けになってしまって、たいしてキレイに撮れなかった(笑)
5:30スタート。10月に入ったばかりだけど、5度ぐらいだったかな。少し肌寒い。
今回は地下足袋で登ってみるテスト。
森の隙間から太陽が昇ってきて、一気に気温が高くなるのを感じる。あったけ〜
バタバタと前夜に出発したものだから、ストックを家の玄関に忘れてきた。
なんかないかなぁと足元を見ていたら、この白樺の杖をみつけてしまった。
中二病を患わせるようなフォルム!(笑)
長さといい、重さといい、まさにわたし専用の杖!! お持ち帰りしようと決める。
スタートが標高2,360m
富士さんがみえるだけで興奮する不思議。
太陽と一緒に森の中をグングン進んでいく。
パッカーんと開けた場所での富士さん。
足元を見ると凍っている場所が。夜は0度以下になったということ。2000mのお山は冬の足音が聞こえていた。
朝日岳のピークを過ぎると、一度降って、登り返す。
尾根の先にチョンと尖っている岩が山頂の五丈石。
結構降って、また登り返しかぁ・・・ということは帰りも(笑)
間違っているかも知れないけど、たぶんこんな感じ(笑)
登り返すと一気に開けて、360度の景色。
手前のちょっと下に見えるヤバめの岩山が瑞牆山です。
ちょっとした尾根を歩いて、先の岩岩ゾーンを抜けていく。
最後は岩の隙間をぬっていくような感じで、ルートがわかりづらいけど、山頂に着いたみたい。
過去最短記録の8時に山頂に到着(笑)
五丈石はネットの写真で見た以上に大きかったです。なんでこんなところにこんなのが的な。
地下足袋は防御力ゼロでしたが、登りやすさでは一番!
4Kタイムラプスを作ってみた
D750は4K動画は撮れないですけど、4Kに必要なサイズ(3840×2160ピクセル)は撮れるので、それを繋ぐと4Kタイムラプスになります。
ご飯食べて、コーヒー飲んで、山頂で撮影しながら、まったりと。
この日は少し風があって、次から次へとガスが山頂を移動していく。
まったく先が見えないほどにホワイトアウトしたかと思ったら、10分もすると青空に。
『今日はガスってるわ』と山頂を踏んで、さっさと下山する人もチラホラ。ほんの10分早くか、10分待っていれば、絶景が見られたのに。
そんな人間模様も観察していたら、2時間半近く山頂にいた(笑)
来た道をもどるだけ。
振り返ると八ヶ岳がいる。
下降点まで戻って、山頂を見上げるとスッポリと雲で覆われていた。
この日は気温があがってガスが増えるばかりで、晴れることはなかった。
普通の時間に登っていたら見られなかった絶景。
行く手も真っ白。
同じ日に同じ山に登っても、時間によって明暗がわかれるんだなぁと勉強になった一日。
登山道はしっかりとしていて、標高は高いけど、安全なルート。
杖と地下足袋で無事にクリアー。
ヒルクライムの名所らしく、街から30kmぐらいの坂道を、自転車で登ってくる人たちが続々と・・・
駐車場は満車で、下の道まで路駐が続いていました。
本当はサクッと金峰山をクリアーして、隣の国師ヶ岳も登る予定でしたが、満足し過ぎちゃって、またの機会に(笑)
駐車場からすぐにテント場があるので、次からは前日の明るいうちにきて、テン泊してから登るのがいいなと思いました。
ちょうどお昼だったので、大弛小屋むかってみる。
ピンバッチを買って、カレーをいただく。うまかった、げふ。
注意人物(笑)
まとめ
10月とはいえ2000m越えは最高気温が10度を切る。動いていると気持ちいい気温ですが、ジッとしていると普通に寒かったです。持っていった防寒着(フリース・ダウン・ウインドシェル)を総動員させてやっと(笑)
大弛峠へは塩山駅から観光バスと乗り合いタクシーでもいけますが、朝一着が8:50です。そこから登りのコースタイム2時間30分。ちょうど昼ぐらいですよね。
2000m越えのお山はガスが発生しやすいので、気温が低いうちに登れるといいかもですね。
行きも帰りも平らなところやほどよいアップダウンもあって、トレッキングには最適な山でした。
登山口までのアクセスは大変ですが、登山をしているなら、一度は行って欲しい山です!
■使用カメラ&レンズ
Nikon D750 / AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED