2010年07月15日(木)
『祝の島(ほうりのしま)』

『祝の島(ほうりのしま)』を観てきました。
http://www.hourinoshima.com/
1982年から28年以上も地元住民から猛反対されている上関原発をおったドキュメンタリー映画。
上関原子力発電所計画。
中国電力が、瀬戸内海に面する山口県上関町に建設計画中の原子力発電所です。
町の他の漁協が漁業権放棄に応じて補償金を受け取る中で、ただひとつ10億円もの補償金の受け取りを拒否し続けている祝島。10億円といっても、組合員に分配すると1人頭1500万円程度らしい。
映画は、建設のための埋め立て許可に伴う町議会の様子からはじまる。
反対派の議員が叫ぶ。
『命をかけて反対をしている。あなた方は命をかけて賛成をするのですか?』
町全体の意向としては推進の方向なので、あっさりと決議されてしまう。
人口512人。うち65歳以上が全人口の70%を占める祝島。
反対の抗議運動といっても、どこかにピクニックにでもいくようなのどかさ。
しかし、代々受け継がれて、自分たちが生かされてきた土地を渡さないという信念は鬼気迫るモノを感じた。
祖父が子や孫が食うに困らないようにとの願いを込め、30年をかけて作った石垣の棚田。上から下までの高低差あわせて32メートル以上という。
「米だけは買ったことがない」と70回目の稲作を行うおじいさん。
釣ったタイに「よく来てくれたな、お前は」と声をかける一本釣りの漁師さん。
「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」
という祝島の人々は、反対を続けている。
電力会社の言い分はこうだ。
中長期で電力需要が伸びるため、CO2削減にも最もよい【原子力】を推進したいというが・・・一度の事故ですべてが吹っ飛ぶリスクがある。
町長選挙でも中国電力の社員を含む100名以上が不正転入をして、書類送検もされている。そこまでする必要はないが・・・やはり普通に考えて、金か?
他に選択肢はないのだろうか?
与党である民主党は原発に関してマニフェストに、
「安全を第一として、国民の理解と信頼を得ながら、原子力利用について着実に取り組む。」
と掲げているが、工事反対に座り込みをする島民を無理矢理どけてまで進める事業なのか?
日本では54基の原子力発電所が稼働中です。
都市部で消費する電力のしわ寄せで地方が混乱しているのが現状。
上関町も原発建設の特需がなければ、町が真っ二つに分かれることもなかっただろう。
長期的には人口減少などで需要は減っていくでしょう。
電力が足りなければ、水のようにストップしてもいいと思う。
困るのであれば、困る家庭や企業が個別になんとかする手段を考えればいいと思う。
しばらくは中野で上映しているみたいなので、お暇な方はぜひこの機会に。
毎日? 独言2010 2010/07/15, 19:00:02,
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